なぜフラッシュライトは金属製?

Dec.4, 2017

今までに夜にフラッシュライトで間違えて自分の顔を照らして自爆して何も見えなくなってずっこけたことのある人はツイッターでいいねして下さい!他人の顔に照らしてそのせいで喧嘩になったことがある人はコメントしてください!

サイト管理人の友人Sです。今回はちょっとしたフラッシュライトの豆知識を短くサクッといきます。

 

いきなり問題!

フラッシュライトの多くはジュラルミン(アルミ合金)でできてます

なんでだとおもいますか?

答え

強度って答えた人、残念でした

強度も大事です。でも樹脂でも強度は十分。

てかボディ強度ばっか上げても回路系とかレンズとかがだいたい先に壊れるんで意味ないんですけどね。

むしろ軽量で加工性も良くて安価といろいろ金属よりも優れています。

なんで金属か?

それはLEDライトは放熱性が大事だからです。

LEDライトはキセノンと違って熱の影響をもろに受けます

樹脂は優秀ですけど出力を十分に下げないとLEDライトには使えません。

ジュラルミンってのは放熱が効き、さらに金属の中でも軽さと強度を両立できているから優れているんです。

 

じゃあ他の金属は?

チタン

→放熱性悪い=性能悪化。さらに重量増加、価格アップ。

はっきり言ってチタンにして良い事は全く無いです

むしろ性能低下!!

チタン厨以外はオススメしません。いや、チタン厨にもオススメしませんわ笑。

機能性の面から見れば最悪に近い選択です。なぜチタンが売れるんだ。。。。

もしチタンの良さを引き出すとすれば極薄に加工して超軽量ボディを作るとかですかね??あと、ベゼルリングとかはむしろ向いていると思います。

放熱性向上重量超増加

ライト全体を銅にすると道具として許されない重さになります。

でもヒートシンクとか部分的に上手に使うと高出力化に有利です。

まあチタンとか銅を実用目的重視のライトであえて採用することはまず無いんですけどね。だいたいは趣味として素材を楽しむためです。2nd cool、情緒的価値だから別に良いんですけどね。

 

そもそもなんで放熱性が大事なの?

そもそもLEDって熱くなんないんじゃないの?

高出力化すれば熱くなります。

むっちゃ熱くなります

一般的にはLEDは発熱しにくいです。しにくいだけで発熱してます。

今どきのフラッシュライトは強烈な出力です。ものすごい量のエネルギーを放出してます。いくら熱が出にくいと言ってもこんだけの光が出てると出てくる熱もすごいです。

特に小っちゃいくせに明るい奴!!こいつらホント凶悪

発熱すると熱ダレします。要するに明るさが落ちます。

それも目に見えるレベルで変わります

そしてさらにひどくなると回路が死にます。壊れちゃいます。


追記Jun.2019

写真↑のアストロルクスS41(マンカーOEM)ですが、ドライバーが熱で死にました笑。まったく、銅ヘッドだってのに、、、さすが1セルDD(ダイレクトドライヴ)で1400/1600lm出してるだけありますね。中身をバラしてみたら17㎜ドライバーだったので家に転がってたテキトーな17㎜DDドライバーを移植しました。最大出力が2800mAに落ちたので実用性アップです。


 

心配しなくても今の市販ライトはだいたい壊れないように自動的に出力を落としてくれますけど。

ちなみに扇風機の風にあてて強制空冷すると明るさをもっと維持してくれます。

てか全然違います

てことは自転車用ライトやダイビングライトは出力を上げやすいんです。

 

話変わって

皆さん、ライトのスペックで何を重視しますか?

まあ、明るさだけを見るなっていうみんな聞き飽きてる話です(笑)

今回は効率と放熱の視点から考えてみましょう。

フラッシュライトで発生する熱。これは全部ロスです。

電池に蓄えられたエネルギーを上手く使えずに捨ててるんです。

無駄になるだけならまだしも悪影響すら及ぼします。

例えばリフレクターの反射効率。

いいメッキを使えば99%以上の効率です。

でも普通のライトはそんなことやってません。

だいたいの市販ライトはリフで1~2割失われちゃいます

この反射ロスは熱になります。暗くなるだけじゃなくて熱くもなっちゃうんです。

他にもレンズ、定電流チップ、スイッチ、、、あらゆる個所でロスは発生します。

そして出力が上がれば上がるほど深刻な問題になります

明るさにこだわる人ほど効率にもこだわりましょう。

でも残念ながらこういうことはスペックには出ません。

まあ市販品はこういう事考えなくても問題無いように設計されています。

スペックの裏を読む。最近、個人的にハマってる言葉です(笑)

追記

ツイッターからこんな反応ありました↓。

確かに!!

ケルライトの時代なら強度という答えは正しいですね。ありがとうございます。

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ABOUTこの記事をかいた人

ストイックに理詰めで装備システムを構築する実用主義者。ponkyがデザイナーならSはエンジニア(B2は中間でバランス良い)。Sからすれば実用性第一で見た目は二の次のようだ。体力はないが、読図やロープワークは超得意。
イギリス生まれなのにアメリカ英語しか使えない日本育ち。