ダブルエントリーシステムFeb.21,2019
今回もAGECアウトドアにアクセスしていただきありがとうございます。
サイト管理人の友人Sです。
今しばらく記事執筆をしばらく休止しているところですが、今回は臨時に記事を一本出します。あんまりやる気もなかったので非常にテキトーです苦笑。ゴメンナサイ。
今回はいつものレビューみたいに入念なテストはしていません。テキトー簡易レビューととらえて下さい。
そもそもトモライトのヘッデンをレビューする気は全くありませんでした。
言っちゃ悪いですが、ありふれてるただの中華ラーメンライトです。
世の中にはどの分野にもマニアと呼ばれる人種がいまして、懐中電灯もそうです。俗にフラッシャホリック(flashaholic)などと呼ばれたりもします。
筆者も懐中電灯にいくらかけたのか考えたくないような人達の一人です。
中華ラーメン、それはおよそマニアとは対極に位置するライト。
個人的には全くもって興味が無かったんですよね。自分とは、フラッシャホリック達とは全く関係の無い話だなって思ってました。
それでもAGEC内外からレビューしてくれ、と言うありがたい声を頂き、記事を書くこととなりました。
皆さま、いつもいつもありがとうございますm(_ _)m
てなわけでサイトの広告収入使ってポチりました↓。
ちなみに中華ラーメンなんて言うと中国を悪く言ってるように聞こえますが、中国は世界一の懐中電灯先進国です。古参だけ挙げてもOlight、Fenix、Nitecore、Thruniteなどといった先進メーカーが業界をけん引する高性能な製品を次々と発表しているうえ、新規メーカーもバンバン台頭しています。
有名中華ライトメーカーが最先端の懐中電灯をガンガン世に送り込んでいる反面、 “中華ラーメン” というマニア用語は昔ながらの中国の粗悪品クオリティで未だに大量生産されているチープな懐中電灯を軽蔑する意味がこもっています。
目次
TOMOライト騒動
さて、早速本題に入りましょう、、、と行きたいところですが、筆者自身、最初から全く興味が無かったので実はこのライトについてあんまりよく知りませんでした。
そういうわけで、ググってみたら産経Bizの記事出てくるやんけ!
ここまで話題になってたのか!!
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180828/prl1808281032032-n1.htm
https://www.sankeibiz.jp/business/news/181012/prl1810121034030-n1.htm
中に同封されている手紙に感動した方のツイートが広まって一気に人気が出たんですね。
その例の手紙がこちら↓
https://www.atpress.ne.jp/releases/162446/att_162446_1.pdf
TOMOライトが話題になり始めると、もちろんフラッシャホリック達がここぞとばかりにいろいろ突っ込みいれるわけですが、、、
あのー皆さん、これ中華ラーメンですよ!
スペック詐称とか今更何言ってんですか笑!
低品質なのは当たり前。
まともな部品を使ってるはずなんて無い。
表記通りのスペックが出てるなんてまずあり得ない。
でもすごく安くて(多分)そこそこ使える。それが中華ラーメン。
懐中電灯愛好家がすごく大切にしていること、懐中電灯に求める要素はいくつかあります。
中華ラーメンはそれらを踏みにじる存在。そんなものが世の中で評価されている。
やっぱり愛好家側の立場になれば、マニアとしてのプライドが傷つけられているようで見ていて気持ちの良いものじゃないのでしょう。
でも、これ売ってる側も買ってる側も懐中電灯なんか大して興味無いんですよ。
だからそれでもいいじゃん。というかそれ以前に筆者としては興味なかったんですけどね苦笑。
TOMOライトに対しては個人的にも何点かツッコミどころはありますが、値段を考えればそんなに言うほど悪いライトでも無いかなとも思います。
特に電池にPSEを取得したことに関してはトモスメイカーを高く評価すべきでしょう。下のリンク↓を見ていただければわかるようにプロテクト回路さえあればわりと簡単にPSEを取得できると思います。
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kaishaku/gijutsukijunkaishaku/beppyoudai9.pdf
だからPSEがあれば絶対安心ってわけでも無いですし、PSEがあるからと言って有名メーカー製の高品質セルより安全で高性能なんてことはありません。でも電池なんてどんなに高品質だろうが所詮危険物ですし、PSEは新品状態の規格にすぎず、どんなに良い電池でもヘタリ始めればリスクはどんどん上がります。まあ、安全重視を突き詰めればリフェポ使えってなっちゃいますね。
でもね、それでもね、PSEは無いよりある方が絶対良い!
中華セルだからこそ顧客に対して何かしら安心材料が欲しいというのがあると思います。でも理由が何であれ、あえて手間と暇を惜しまずにPSE取得したことは偉いと思います。ま、本当の問題はヘタリ始めたらどうなるかなんですけどね。中華セルの耐久性に関しては筆者もよく知らないのでノーコメントとしておきます。
さて、手紙をもう一度見てみると、商品開発の頑張りが書かれています。
あくまでも筆者の個人的な推測でしかありませんが、この手紙で言う”商品開発“とは日本仕様化することです。
アマゾンでもアリババでもどこでもTOMOライトに酷似したライトが見られる様に、このライトは中華ラーメンの商品として既に完成されているものです。
そこにTomo Lightの刻印を入れたり、電池をテストしてPSEを取得したり、もしかしたら内部の部品も少し変更している可能性もあり得ます。そういった細かい仕様を工場にオーダーすることが”商品開発”でしょう。更にきちんと日本語取扱説明書を作成したり、アフターサポートもきっちりする。
もちろん0からの商品開発ではありません。でもこれらは全て手間です。全ては 日本人の安全、安心に対する高い要求レベルを満たすためです。 日本の消費者が何を求めるかをきちんと理解したうえでこれらの手間を省かなかったこと、日本仕様化することも十分商品開発と言えるでしょう。
中華ラーメンをきちんと日本の市場に沿った商品に整えたうえで、それほど価格を上乗せせずに販売している。
このことに関してはトモスメイカーは評価すべきだと思います。アマゾンで同等モデルを売ってる同業者からすれば手紙を一つ同封しただけでバカ売れしてるように見えるんですから嫌がらせを受けたなどといった話も納得いきます。
結局、トモスメイカーはマーケターであって決して懐中電灯を専門的に研究する精鋭集団では無いのです。
とは言ってもスペック詐称が指摘されたりしている現状、売る側として仕様や性能など製品に関する知識が足りないのもどうかとも思いますが。それともまさかのまさか、意図的にやってんのか???
スペック
中華ラーメンのお約束というか、公称スペックは誇張だらけ。唯一信頼できるのが2000mAhという電池容量。18650としてはかなり低容量ですが中華ラーメンの実際のスペックってこういうもんですね。信頼できるのもPSEのおかげ♪
実測調査スペックがこちらです↓。B2が公称値と対比表にまとめてくれました。ありがとう。もし間違いがあれば指摘していただけると幸いです。
実測値 | カタログスペック | |
---|---|---|
重量 | 162g(電池抜き) 254g(電池込み) | 210g |
ヘッド部寸法 | W87mm×D67mm×H69mm(ヘッド角度最上位値) | – |
ヘッド角度調整範囲 | 水平面~約-160° | 上下に90°(左右には動きません。) |
バッテリー部寸法 | W103mm×D22mm×H58mm | – |
バンド幅 | 25㎜ | – |
電池 | 18650(2000mAh)×2本 (並列3.7~4.2V駆動) | 18650リチウムイオン蓄電池×2本 (充電限界サイクル1,000回程度) |
充電ポート | マイクロUSB(5V入力) | – |
LED | ○LB XM ×3(リフ) ○LB XD ×2(レンズ) ○バッテリーボックス赤色LED 不明 | ○CREE XML T6 LEDライト3つ装備 ○CREE XPE LEDライト2つ装備 |
ランタイム | 5灯時 約2時間 (下記ランタイムグラフ参照) | 2.5~5.5時間 |
UI | ○ヘッドスイッチ押しで、 消灯 →リフ中心1灯 →リフ両サイド2灯 →リフ3灯 →レンズ2灯 →全5灯 →全5灯点滅 →消灯 ○リアスイッチ押しで、 消灯 →赤点灯 →赤点滅 →消灯 | ①T6LED 真ん中1つ点灯 ②T6LED 左右2つ点灯 ③T6LED 3つ全部点灯 ④XPELED 弱めのライト2つ点灯 ⑤LED5灯 全て点灯 ← 店主 おすすめ ! ⑥LED5灯ストロボフラッシュ(SOS信号機能) |
光束 | 推定600~800lm台(LEDlm、下記参照) | 10000ルーメン ※2019年1月下旬に「3734ルーメン」へ書き換えられました。 |
防水 | 防滴(雨天時使用非推奨) | – |
リフ | 樹脂、SMSリフ | – |
レンズ | 非球面レンズ及びリフレンズ どちらも樹脂 | – |
ボディ素材 | 樹脂、ヘッド部のみアルミ | ○ライト部周辺 アルミニウム合金 ○ヘッドライト枠組み プラスチック |
LED寿命 | – | 40,000時間前後 |
充電時間 | – | 約5時間程度 |
照射距離 | 228m(ANSI FL1、ランタイム計測より) | 500メートル前後 |
プラを多用してるので見た目よりも軽量です。前後でバランスが取れてるうえ、頭に結構ピッタリフィットするのでデカい割には結構快適。
お世辞にもUIは使いやすいとは言えませんが、シンプルでわかりやすいです。ん??SOS信号機能?んなの無かったよな??まあSOSモードなんていらねえからいいけどさ。
バッテリーの充放電は1000サイクルも持たないと思います。
そんなことうちのいつも読者の皆様にはどうでも良いか苦笑。
以下、ネタバレ注意。
① LEDは偽物です。
公称スペックに書いてあるXM-LやXP-Eと言ったCREE社のLEDは使ってません。まあ、仮に本物だったとしてもXM-LもXP-Eも今では古いと言われるLEDですが。ちなみにT6ってのはCREE社のXM-LシリーズのランクであってLEDの製品名ではありません。
まあ、LEDの話をダラダラしても皆寝ちゃうのでこの辺で辞めときましょう苦笑。
Lattice Brightっていう中国メーカーが作ってるCREEのコピー品を積んでます。
http://www.latticebright.com/En/cpzs/cpzs1.html
上3つがリフでXM-Lコピー、下2つがレンズでXP-Eコピーです。
② 出力も大幅な誇大表示です。
公称値は最初は10000lm表記、最近になって3734lmに変更されましたが、、、
もちろんそんなに出てるわけないですよね笑。
3734lmならLEDと電池の性能次第では点灯後最初の数十秒くらいだけならあり得る数字でしたが、トモライトに採用されてるLEDと電池を考えれば非現実的です。
感覚的にはそれでもせめて1000lmくらいは出てるのかなあって、
思ってました。
で、テキトーに計算したところ、
推 定 600~800lm台
お、おおっ。。。。さすが中華ラーメン。
公称値の1割弱。。。
うん。なんか惜しい苦笑。。。
まあスペック詐称でありながらも怪我の功名と言うか、実はむやみに明るくするよりもこれくらいの出力が一番使いやすいんです笑。
下でもう少し詳しく書きますが電流でテキトーに出しただけですが、数値からして確実に1000lmすら出てないです。
ツッコミどころ
今回は中華ラーメンのレビューなのでいつものレビューとはちょっと勝手がちがいます。
悪意は無いんですけど言いたい放題ガンガン突っ込みを入れていきましょう笑。
ツッコミ①ANSI FL1オマージュ
ちょっとしたことですが、箱の表記が気になる笑。そして直訳感あふれる英語笑。
これはマニアしかわかんないですが、懐中電灯の性能評価に使われる統一された基準があります。その測定規格の名前がANSI FL1って言うのですが、その表記に使われるマークにそっくりなんです。
中華ラーメンって感じがして微笑ましいですね笑。
ANSI FL1に関しての詳細はチリトマさんのサイト参照↓
ツッコミ②電池の梱包
ヘッデン本体はエアーキャップでちゃんと梱包されてるのに電池がそのまんま入ってるだけだよ!!
輸送中に一番衝撃加えるとマズいのって電池だよね??
電池をちゃんと固定したり保護したりしないの初めて見たよ。。。
といっても輸送中にそんなにヤバい衝撃がかかるのも現実的にはほぼあり得ないので良しとしよう。
ツッコミ③電池の電極斜めってる
電池のマイナス側がやたら斜めってる笑。
だから直立しないよ。ピサの斜塔みたい笑。
ここには電池の保護回路が入ってます。多分保護回路が平らじゃないのかな??
まあ、機能的には全く問題は無し。
ちなみに、保護回路付きリチウムイオン電池全般に言えることですが、電池を落とすと保護回路に直撃してデッドすることがあるのでご注意ください。
ツッコミ④ゴムキャップ
Theコストカット!
いとも簡単に外れるマイクロUSBポートのカバー。
経年劣化したら保持力低下で蓋として機能しなくなりそうなバッテリーケースのゴムカバー。
そしてそのゴムカバーを本体とつなぐスプリットリングは強度ゼロ。
コスパ命の中華ラーメン!安いから許す!
ツッコミ⑤電池2本並列
なぜ2本?
もっかい聞くよ。
なぜ2本??
なんで電池1本にしなかったの??
出力を考えれば1本でも全くもって問題なかったよね???
確かに電池を2本にすればランタイムが伸びるというメリットがあります。
でもそれ以上に大きなデメリットとして電池の管理をしなくてはいけません。
リチウムイオン電池を複数本使う場合、履歴や状態を同一にしておく必要があります。要するに、新品常態から2本セットで一緒に使い続けなければいけません。状態が異なる電池を混ぜて使うと弱ってる方のバッテリーに大きな負荷がかかって危険です。
さらに恐ろしいのが、取扱説明書に電池管理に関する記載が全く無いこと。
トモライトを買うのは恐らくリチウムイオン電池の扱いに慣れてない人たちです。もし他に18650を使う機器を持っていて混ぜて使うようなことがあったらかなり危険です。
あと、取説には電池取り付けの欄に”向きを間違えると発熱や火災の危険があります”ってサラッと一言だけ書いてありますが、どういう意味かと言いますと、、、
トモライトに限らず、電池を共通接点で電池を並列で使う機器全てに言える事ですが、片方の電池を正しい向きに、もう片方の電池を逆向きにセットするとショートして大電流が流れて危険なのでご注意下さい(絶対やらないで下さいマジで発火します)。
電池を複数本使うのは注意点が多く、安全性を考えれば1本にできるのなら1本の方が絶対良いです。
あとは、複数本だとプロテクト回路が誤作動することもあります。まあこれはちょっと不便なくらいなので大したことはありませんが。
だからもう一回聞くよ。
なぜ2本??
ツッコミ⑥並列充電
まあ、並列駆動は許そう。
でもそのまんま充電は許せん!!
このいかにもヤバい構造を見たときはマジで設計者の良心を疑いました。
これ、一歩間違えたらかなり危険です。
いや、値段を考えればトモライトもそんなに悪いとは思わなかったんですよ、これを見るまでは。
何が悪いかって?
えっと並列充電ってのはこういう状態です↓。
電池として使うときとは逆に矢印の向きに電気が流れています。
2本の電池が同じ状態なら良いんですよ。でも厳密に全く同じ状態なんてありえないわけで、どうしても2本の状態に差が出るわけです。きちんと電池を管理していても電池にも個体差がありますし、放電の際にも電池間のバラツキが発生してしまいます。
そうなると瞬間的にループ状に大電流が流れる事があります。
そうすると電池に大ダメージ!!
どんなに高品質な電池でも寿命があります。寿命を迎えた電池は危険です。並列充電は普段は大丈夫でも電池の劣化を加速させる危険機構なのです。
そしていつの日か、劣化を知らずに使ってる人の頭で突然爆発。。。怖ろしあ
でもさ、電池にプロテクト回路あるから大丈夫なんじゃね?
多分ね。プロテクト回路の詳細がわからないので確実なことはわかりませんが。でも意図的にこの形で充電させるメリットもありません。保護回路の不良の可能性も否定できませんし。だから普通ならせめて電池間に整流用のダイオードくらいは組むんだけどな~。
このトモライト、電池と皆さんの頭皮の間にあるのは薄いゴム一枚だけですからね??まあ、異常発熱した時にすぐわかって逆にその方が良いのかもしれませんが。
だから、トモライトを愛用してる方へ、電池を充電する際は1本ずつ充電するのを強く勧めます。とは言っても片方充電し忘れた、とか言ったケースもかなり危険なのでおっちょこちょいな人にはお勧めしにくいですが。。。
てか使う時も放電量に全然余裕あるんだから2本入れなくても1本だけで良いじゃん。
もっかいだけ聞く。
なぜ2本??????
ツッコミ⑦点灯LED切替によるモード変更
このヘッデン、なんと5灯です!!
デデン!!
多灯化のメリット
それはなんと言っても同じ出力でもLED1つあたりの負荷を軽くできるから効率アップ♪
→明るさアップ・発熱減少・燃費改善
って思いきや、、、
LEDの点灯個数を変えて明るさを調節してるよ!!
↑多灯化のメリット 抹 殺 ☆
おい!!
それじゃただ無駄に図体デカいだけでデメリットでしかない。
lkfj;あせs;zjdhf;以あ:エfh;亜jd;g(発狂)
ビームパターン
すいません、カメラのこと詳しくなくて配光撮影はまだまだ試行錯誤しているところです。クオリティに関してはご容赦願います。
照射角 リフ中心光:約10° リフ周辺光:約46° レンズ中心光:約7°
リフ
画像では綺麗にみえるんですけどリング状にムラが出てたりして少し気になります。横に3灯並んでいるので近距離ではやや横に膨らんだ配光ですが、少し離れればほとんどわかりません。
リフは一般的な用途で使いやすい配光だと思います。
リフ1灯
リフ2灯
リフ3灯
ツッコミ⑧超狭角レンズ
下2灯は非球面レンズが入っており、周辺光無しスポットオンリーの狭角の配光になっています。
この手の光学系の特徴としてLEDの発光ムラがそのまんま素直に出てます。
集光性向上のためにリフの3灯よりも小さいLEDが入ってるのは設計者がちゃんとわかってる人間という証拠でしょう。
煙などで満たされてるような環境では便利ではありますが、、、一般向けのヘッデンには特殊すぎる。
ほとんどの場面ではむしろ使いにくい配光で、逆にデメリットが目立ちます。
レンズの焦点合わせのためにスペーサーが噛ませてありますが、レンズの口径が小さいのでLEDから出た光の多くがスペーサーの壁に当たってレンズを通らずロスになってしまいます。それなら無理して非球面にしなくてもTIRで良かったじゃん。。。あ、でもそうするとリフの意味がなくなるのか。これ以上書いてもつまんない長文になっちゃうので詳細はこっちの記事参照↓
レンズ2灯
5灯(リフ3灯+レンズ2灯)
ランタイム
条件 室温:22℃ 電池:付属18650(2000mAh)×2(並列) モード:5灯点灯 冷却:扇風機による強制空冷 計測単位:lux@1m
ごめんなさい、2時間で記録が止まっちゃって破線部は筆者の勝手な推測になりますので実際の落ち方はもっと急激かもしれません。テキトーでゴメンナサイ。
大きなアルミヘッドなので放熱性は良い方だと思います。高出力ライトの放熱性は命なのでそこは高く評価します。
ANSI FL1の照射距離は13000lux@1mより約228m。公称値の半分以下。
実用照射距離の話をすればそもそもANSI FL1ですらかなり誇大表示ですが。
ツッコミ⑨絶妙に照度維持できてない
最後にガクンと落ちるまでは照度維持っぽいことやってるんですけど、きっちりは維持できてません笑。
放熱性良いのになんでやねん!!
きちんと冷却はされてるので熱ダレじゃなくて出力制御の方が関係してると思います。詳しくは下でバラして見てみることにしますが、LED制御は原始的な仕組みが使われています。
さすが中華ラーメン。まともなコンバーター積んでるわけない笑。
りばーすえんじにありんぐ
ばらそうぜ(懐中電灯禁句)
まず電池
電池は8205AっていうICを使ったプロテクション回路が入ってます。
次にヘッド
ネジを数本外すだけ。こんなに簡単にバラせるライトもキセノン以来です。
ツッコミ⑩防水っぽい雰囲気
ベゼルリングを外すとレンズのところにはきっちりOリングが入ってます。
以上。
えっ?!それだけ!??
貫通してるネジ穴は?→Oリング無いよ
ボディの合わせ面は?→Oリング無いよ
あのさ、簡単に外せるレンズにしかOリング入ってないって要するにさ、軽くバラしてみた人がOリング見つけて安心するためってこと??
でも肝心なところにはOリングが無くて防水性は実質0みたいな。。。
制御
申し訳ありませんが、筆者は電気関連は疎いので知識不足で間違いがあるかもしれません。その際は指摘していただけると幸いです。
トモライトの中身は3系統に分かれていてそれぞれに9435っていうMOS-FETが噛ませてあります。その3系統をマイコンで切り替えています。
系統①:下のLED×2を並列(レンズ2灯) 系統②:上中央のLED×1(リフ中央) 系統③:上両脇のLED×2を並列(リフ両サイド)
よってスイッチ操作によるマイコンの出力は以下の通り
消灯→系統②→系統③→系統②+③→系統①→系統①+②+③→系統①+②+③(点滅)→消灯
スイッチングで定電流電源とかは多分してません。単純にMOSFETを定電流ダイオードのように使っているだけと思われます。マイコンの出力がMOSFETのゲートに繋がっており、各系統のオンオフのスイッチングと電流制限を兼ねています。ゲート電圧が電池の電圧に依存しているので右肩下がりのランタイムグラフになるのではないかと推測します。
ということは出力は使用する電池に大きく依存するのではないでしょうか?LEDのマイナス線で電流を測ってみました。数値は結構不安定でした。
付属18650 2本、満充電(4.13V) 〇系統②:1.28A 〇系統③:1.52A 〇系統②+③:1.87A 〇系統①:1.06A 〇系統①+②+③:1.96A
Thrunite18650 3400mAh 1本、満充電(4.14V) 〇系統②:1.49A 〇系統③:1.70A 〇系統②+③:2.07A 〇系統①:1.16A 〇系統①+②+③:2.18A
KeepPower16650 2500mAh 1本、少し放電(4.08V) 〇系統②:1.05A 〇系統③:1.21A 〇系統②+③:1.43A 〇系統①:0.85A 〇系統①+②+③:1.51A
スルーナイトの電池1本の方がパワー出てる笑
5灯点灯時が合計2A駆動、XM-L T6一つに流したら600lm台です(最新のLEDなら700~800lm台)。他の計測から電流を系統①:②:③=1:1:2くらいと推測するとリフのLB XMが一つ500mA、レンズのLB XDが一つ250mAくらいということになります。
問題はlatice bright、データシートが無いんですよね。。。
LBのサイトの記述からXMが250lm、XDが100lmとテキトーに仮定して計850lm。CREEのホンモノのLEDならかなり現実的な数字ですが、ホンモノとニセモノだと素子サイズが全然違うのでそんなに出てるとも思えませんね。それでもいくら中華コピーといっても5灯ならCREE XM-L T6一つの場合よりは効率がいいだろう、ということで600~800lm台って数字です。
すいません。非常にテキトーです。
でも情報が少なすぎるうえ、計測機器も無いのでお手上げです。だからこれが限界です。もし積分球持ってる方がいましたら是非テストして教えて下さい。
MCPCB流用でXHPに積み替えてテキトーなドライバーで正真正銘10000lm!、なーんて企画も脳裏をよぎりましたが、やったら絶対リフとレンズが融けます。それだけ10000lmってバカにならない明るさなんですよ。
まとめ
中華ラーメンです。それ以上は期待しちゃダメです。
以上!
うーん、それ以上言うことも特に無くて。。。
好きなとこ:18650の普及に貢献、放熱性が良い、電池にPSE
嫌いなとこ:それ以外全て
☆凶悪ポイント:意味もなく電池2本♪
中華ラーメンだから当たり前と言うべきか、詳しく見れば見るほど目も当てられない造りが見えてしまって、どう頑張っても褒めてあげることができません。だから、買うなみたいなことも言いませんが、あえてトモライトを選ぶ理由もあんまりありません。
だってさ、同じ値段ならジェントスあたりで良くね??
とりあえず、トモスメイカーさんがもしここまで読んでいただいてるとしたら、お手紙の最後にも要望は遠慮なくとあるので最後に要望。
こんな感じ↓なら本当に安くて良い物を作れるんじゃないでしょうか??
・電池は18650を1本!もう意味もなく2本とかは無しで!! ・ホンモノのCREE XP-G2で1灯式、固定OPリフ ・AMC7135とかでいいのでもうちょいまともなドライバーを採用 ・ちゃんとOリングで防水仕様に
あっ、、これじゃwowtacになっちゃうか。。。あれ?もしかして生産終了??
今回も安定の1万字オーバー、長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
追記【B2】
tomo light販売元 トモスメイカー合同会社の共同経営者を名乗る、石武さんの個人Twitterアカウントより2019年2月14日に下記の旨のツイートがありました。
現在は削除されていますので真意のほどは不明ですが、スクリーンショットを貼っておきます。
今月中に何らかの展開があるかもしれません。その際にはこの記事に追記させていただきます。
- ・データシートの記載に誤りがある可能性があるため調査を行なっている。
- ・調査後、記載の誤りが確定した場合は謝罪のプレスリリースを出す。
- ・期間中に購入した希望者には全額返金を受け付ける予定。
- ・2019年2月中に結論を出す。
- ・メディアの方はプレスリリースの内容を取り上げて欲しい。
とりあえず中華ラーメンのスペック詐称なんて今に始まった事じゃないですし、誰もスペックを期待してないのでそこまでしなくても良くね??とか個人的には思いますが。。。
色々あって巷(ちまた)で大人気のTOMOライト。
人によって色々意見のあるライトだけどこれ自体の性能はどう評価すべきなんだろう?と思い、Sに半年ほど前から執筆の依頼をしていました。
S、書いてくれてありがと!