Jan. 6, 2018 【edited May.2018】
シルバコンパスをシルコンって略すのってボーイスカウトだけなんですかね?なんかボーイスカウト外でシルコンっていう言い方をあまり聞いたことがなくてですね、スカウトじゃないけどシルコンって言ってる人がもしいましたらツイッターでコメントして下さい!
サイト管理人の友人Sです。今回は読図用のコンパスの話です。最後まで読むのがめんどくさい人のためにとりあえずこれ買っとけおすすめコンパスを最初に挙げときます。
目次
①普通の人
¥2000以下。99%の人はこれで不満無いはずです。スントはメトリックモデル(後述)かどうか要確認!
・シルバ no.7 NL (←オススメ)
・スント A-10 NH
②ちょっとお金持ち
¥3000台。夜光とルーペが欲しい人はこれを。スントはメトリックモデル(後述)かどうか要確認!
・シルバ no.3 (←オススメ)
・スント A-30 NH
③普通じゃない人
¥5000台。方位角計測が多い人は透明なベースプレートのミラーコンパスを。シルバの方が優れてる点とスントの方が優れてる点があるのでどっちでもいいと思います。てかあえてミラーコンパスを選ぶ人ならわかるか。
・シルバ トレッカ‐420
・スント MCL NH
シルバ420の後継モデルは日本に入っていません、残念。
続く
あ、初めに言っときますけどこれシルコンの選び方記事であって使い方記事ではありません。使い方を知りたい人はこの本を買ってください↓。
シルバコンパスは持ってるだけではダメで練習が必要です。この本では実践的な練習問題と読図ミスのケーススタディーが充実しています。著者の阿部さんは筆者の先輩なのですが、相当な地形図マニアなので上級者でも勉強になります。真面目に読図したければ買って損なし。
では本題入りましょう。
シルバコンパス、略してシルコンなんですけどこれはシルバ社のコンパスなので固有名詞ということになります。本当は“プロトラクター(タイプ)コンパス”って言うんですけどシルバ社の製品が代表的すぎて名前が定着しちゃったパターンです。ホッチキスとステープラーの関係とおなじパターンです。ここではシルコンって言いますね。日本国内で入手性の高い高品質なシルコンとなると北欧メーカーのシルバとスントですかね。というか逆に他のメーカーはちょっと使ったことないので何ともわかりません。モスコンパスとかちょっと気になります。また、北米ではシルバの商標権がめんどいことになってるのでブルントンがシルバ製造だったりめちゃくちゃです苦笑。
プロトラクターコンパス、訳せば分度器コンパスです。シルコンのもっとも大きな特徴は角度計測機能がついていることです。シルコンの強みは地図と組み合わせて使うとはっきりわかります。地図とコンパスは常にセットです。なのでコンパスにこだわるなら使う地図にもこだわらなきゃダメってことです。
シルコンの機能
単純に高機能が良いわけではありません。機能が増えると視認性が落ちます。シンプルなアナログ時計がパッと見ただけでも直感的に時間がわかりやすいのと同じです。コンパスを何に使うのかよく考えましょう。例えばオリエンテーリングをしたいならできるだけシンプルで視認性、判読性の高いデザインに加え、高速で安定性の高い針が重要になります。逆に方位角計測をすることが多ければ高精度なサイティングコンパスが良いというわけです。
普通のボーイスカウトや登山者は最初に挙げたシルバno.7NLなどの普通のシルコンを買えば大丈夫です。いわゆる“普通のシルコン”ってのはバランスが良くて何にでも使えて優秀なんです。それは以下に挙げるような要点をきっちり抑えてるからです。
読図のテクニックは十人十色です。読図ってのはみんなやり方が違いますし同じ用途だとしても好みも違います。段々と慣れてきたらどういう機能が自分にとって重要かわかってきます。
度数リング
まず単位。普通の人は一周360°の度の単位を選びましょう。は?何言ってんだ?ってなった人も多いと思うんですけど、軍採用モデルだと“ミル”っていう単位を採用してるコンパスもあります。詳しくはやりませんが、ミルは距離の推定なんかに便利な角度の単位で軍用という用途においてはとても有効です。例えばシルバのタイプ4↓やタイプ54、タイプ15は軍バージョンはミル、民間バージョンは度になって、、いるはずが結構ミルのまんまだったりしますのでご注意ください。スントもA-30やMC-2などはミル採用の軍用バージョンがありますが国内流通はまずありません。
https://picclick.co.uk/Silva-Compass-Type-4-54-Ex-MOD-issue-British-122977711499.html
他にも変わり種だとオリエンテーリング用コンパスの上位機種↓は視認性最優先なので度数リングの目盛りを捨てて色分けしているだけになっています。他にもシルバのレンジャーCLQ↓なんかも南北両方を0とした特殊な度数リングです。また、最初期のシルコンだと単位がグラードや一周6300のミルのものもあります。
http://osveikals.lv/moscompass-model-8-rainbow-kompass-varaviksne
まあ、わかって選んでる人はこの記事読まなくていいので用途にあったもの選んでください。普通の人は一周360度の目盛りを選びましょう。
度数リングで重要なことは主に3つです。1つ目は手でスムーズに回せること、かつ勝手に回らないこと。普通のシルコンみたいに裏のバネが露出してると細かいゴミが入って動きが悪くなることがありますがそういう場合は分解清掃しましょう(後述)。また、度数リングにゴム系の素材を採用してるのもありますが、回しやすさにそれほど差を感じません。2つ目は度数リング上のNなどの文字、角度の数字、目盛りがはっきりして読みやすいこと。3つ目は角度を設定しやすいこと。普通のシルコンは透明な度数リングの下に基準線が引かれていて基準線を度数目盛りと重ね合わせることで角度をセットしやすくなっています。まあこの辺は細かいことなので気にしない人は全然気にしないことだと思います。
変わり種としては、シルバ エクリプスのように基準線のところに拡大レンズがついている高精度なモデルもあります↓。通常は2°ごとの目盛りですが、これは1°ごとの目盛りです。エクリプスは針やカプセルもかなり特殊で面白いです。
ちなみにシルバやスントの上位モデルの一部に採用されてる偏角補正機能付きモデルの度数リングはリングそのものが不透明で基準線も太く、目盛りと基準線を重ね合わせるのではなく並べてあわせるので角度のセットがすこしやりにくく感じる人もいるかもしれません。ただ、これらは裏のバネが露出していないのでゴミが入る心配が少ない点では良いです。
カプセル
透明であること。シルコンはだいたい透明です。度数リングと一体型で一緒に回ります。なので手でスムーズに回せること、かつ勝手に回らないこと、というのは一緒です。
もう一つ重要なのはカプセルサイズです。大きい方が見やすく、さらに広い温度域でつかえます。なかには石油系のオイルが入っています。車が好きな人はサスペンションを思い浮かべてください。カプセルのオイルはサスのダンパーと同じで針の振れを抑える役割があります。オイルが多い方が圧力差に耐えられます。
そして使いやすさに直結するのが表記です。各社使いやすいように工夫しているのでどれもあんま変わりませんがたまに用途が違って使いにくいのもあるので注意です。針をあわせるための矢印があります。大きくてはっきりしていて、矢印の頭がどっちかパッとわかるものにしましょう。また、多くの場合、矢印と平行な線が数本引いてあります。この線は地図の磁北線と合わせてつかうので数本引かれてるものが便利です。また、北側と南側が色分けされているのが見やすくてオススメです。偏角補正のための目盛りがあることも多いですが、これは正直使ったことないです。
偏角補正機能付きモデルはカプセルのネジを小さなドライバーで回して、カプセルの矢印がカプセルの平行線に対して偏角になるように設定できます。磁北線が引かれていない地図では便利です。きちんと磁北線を引く人には不要です。
針
主要メーカーを使ってる限りは気にすることは一つです。北/南半球用の針なのか全世界対応の針なのかです。なんで北/南半球専用の針があるかというと、コンパスの針は単純に磁北に引っ張られるだけでなく、地面の下の方向にも引っ張られているからです。地球は短い磁石なのです。バランスが取れてないと針がカプセルと接触して針が動かなくなります。
針に関しては筆者は勉強不足だったのでスントに問い合わせてみたところ、北半球において北半球用の針と全世界対応の針で機動性の差は無いそうです。スントはこう言ってますが、オリエンテーリングコンパスの上位モデルの針は基本的に地域限定のものが多いのでオリエンテーリングコンパスの上位モデルのレベルの機動性になると影響があるのかもしれません。
他にも考慮するべき点は磁力と精度です。オリエンテーリングコンパスの上位モデルはネオジム磁石を使っており、軸受けも工夫されているようです。また、サイティングコンパスは高い精度が要求されます。基本的にそのモデルに適した針が採用されていますのでそれほど心配することはありません。上位モデルと下位モデルで針は多分違うのでパフォーマンスを重視する場合は上位モデルを選んだ方がいいでしょう。直接比較してないので主観混じりですが、全体的にスントの方が針の機動性が良い印象があります。まあ、モデル間の差も大きいのでこれはあんまり信用しないでください苦笑。
ベースプレート
透明であること。読図に使う場合は地図と重ね合わせてつかいますので。↓シルバタイプ23・27などのようにベースプレートが透明じゃないのもチラホラあるので要注意です。
まず、5枚くらい上の画像のコンパスのようにオリエンテーリング用にはサムコンパスという特殊なベースプレートを採用してるものがあります。その使い勝手を理解してる人はそれを選んでください。今回はあくまでも一般人向けの記事なのでパス。
ベースプレートは機能が詰め込まれるところで上位モデルだと結構ゴチャゴチャしてます。逆にオリエンテーリング用なんかは見やすさ優先で非常にスッキリしてます。この辺の機能と見やすさのバランスは好みと用途の問題です。例えば、地形がトリッキーで地図とコンパスを持ちながら慎重にかつスピーディーに歩くときはこう↓持つことが多いのです。こういう使い方ではある程度のサイズがあってシンプルなモデルの方が使いやすいです。既製品にどうしても不満があるならベースプレートだけ自作しちゃうのも一つの手です。
一番重要なのは矢印。カプセルと同様にベースプレートも矢印に平行な線が数本あると使いやすいです。もちろんベースプレートの縁も使えますが、矢印のラインがある方が使いやすいので少なくとも1本ははっきりと線があるものをオススメします。
そんで目盛り。日本国内にいる限りはインチ・マイル目盛りは使い物になりません。スントは特にアメリカ市場向けモデルが国内流通しているのでA-10やA-30は“メトリックモデル”っていうメートル規格のモデルを買いましょう。上位モデルになるとL字型の目盛りがはいってるので座標定規の代わりにもなります。目盛りは何が使いやすいかは好み次第です。筆者の場合は道が無いところを歩くことも多く、その場合は1/25kよりもはるかに大きい縮尺を使うので縮尺目盛りはあんまり使いません。なのでそういう目盛りを捨てたシンプルなデザインが好みです。というか地形図をよく使っていれば1㎝が何mかは覚えるので定規さえあれば大丈夫ですよね?
ルーペは、、、目悪くてちっちゃいもの見えない人にはいいかもしれませんね。筆者は使いません。中二病の人は、火起こしの手段がもう一つ増えたじゃん、って喜ぶかも笑。
上位モデルだとベースプレートにすべり止めの突起がついてます。地図から落ちにくくなるのとベースプレートが擦れて摩耗するのを防げます。地図とベースプレートの間に隙間が空いてしまうのでカプセルの線と磁北線を重ねて角度を測ったりとかの作業はすこしやりにくくなります。
あとはキルビメーター付き↓とかも前はあったんですけど絶滅しました。他にはシルバのタイプ15や16の一部には水準器付きがあります。もし必要なら最初からついてなくても小さい水準器を買って接着剤でベースプレートに貼っちゃえば大丈夫です。
https://www.trekkinn.com/outdoor-mountain/suunto-a-40-cm-l-sh-compass/6906/p
あ、あとはランヤードホール。これも大事。大抵は地図に置いたときフラットになるようになってます。まあ最悪なくてもドリルでベースプレートに穴開けりゃOK。ちなみにスントのベースプレートによくついてる三角とか四角の穴はオリエンテーリングでマーキングするためですので一般的な読図では使いません。
夜光
正直筆者は夜光が必要だった場面が今までに無いので必要性がよくわかりませんが、用途によっては必要なのかもしれません。まあ、あって損は無し?選ぶときに一応夜光の配置が使いやすそうかどうかは確認しておいた方がいいと思いますが、そんなにメーカー間の違いも大きくありませんし各社こだわってるんで使いやすくできてます。夜光が必要ない人は夜光無しモデルを選んでお金を節約するのもありだと思います。夜光はシルバの方が明るい印象があります。ちなみに軍用だと10枚上の画像のシルバのタイプ4↑、他にも同社のタイプ54やスントのRA-69(T)、MC-1などのようにデカデカと放射能マークがついたトリチウム採用モデルもあります。
https://www.worthpoint.com/worthopedia/compass-spares-repair-ex-army-suunto-474600363
サイティングコンパス
ボーイスカウトでは“クロスベアリング”っていうのをよくやらされると思いますが、普通のシルコンじゃ測定誤差が大きすぎてピンポイントで位置を特定するのは100%不可能です。実はそういう用途のための“サイティングコンパス”って言う専用品があります。あ、ちなみにクロスベアリングするとき線を2本引いて満足してる人がたまにいますけど、どうしても誤差はあるんで最低でも3本くらいは引きましょう(多い方がベター)。
※クロスベアリングの詳細はこちらの記事参照↓
サイティングコンパスは高精度で方位角を計測できるコンパスです。シルコンじゃないですが、米軍のM1950レンザティックコンパス↓や各種測量用コンパスなどがそうです。シルコンだとシルバのタイプ54(現行は55)っていうモデルを除けば、ほぼすべてが鏡付きの蓋がついてるミラーコンパスっていうタイプです。え?シルバのタイプ56は?などといったツッコミを入れる知識がある奴はこの記事読まんでよろしい笑!
http://ftp.olive-drab.com/od_soldiers_gear_compass_lensatic.php
本記事を読んで下さってる方でタイプ54を買う人はいないと思うのでそれはまた次の機会に説明するとして、ミラーコンパスを軽く紹介することにしましょう。ミラーコンパスは目標物を見ながら同時にカプセルを鏡に映し出して度数リングを回して方位角を読み取ることができます。ミラーコンパスは緊急時にシグナルミラーの代わりにもなりますし、蓋が保護カバーになるのがすごく便利です。クリノメーター付きモデルは仰角計測もできます(後述)。お値段が高額でちょっとかさばってしまうのが欠点ですが、真面目にコンパスを使いこなしたい方は買ってみてもいいと思います。
http://silva.se/product/compasses/compasses-outdoor/expedition-s/
幅を測って距離推定とかも理論上はできますですが精度の問題でサイティングコンパスで行うのは非現実的でしょう。どっちかというとレティクル入りの光学機器でやるテクニックです。
ただ、どんなに高い精度で方位角が計測できるコンパスでも視界が悪くて目標物が見えなければ意味がありませんので想定する使用環境が適しているか吟味しましょう。普通のシルコンとして使うときはミラーはちょっと邪魔ですし、お値段がお値段なので本当に必要な機能なのか吟味しましょう。
クリノメーター
えっと、クリノメーターを知らない人も多いと思うので一応説明しますとクリノメーターは傾斜を測る道具です。あ~、筆者は高校時代に城ヶ島でやった地学巡検でクリノメーターを使ったのがなつかしいです。上位モデルについている機能です。特にミラーコンパスだとクリノメーター機能を使って仰角を測れるんですよ。目標物までの距離と仰角がわかれば三角関数の式にあてはめて高さが計算できます。ちなみにスカウトハンドブックの裏表紙はそのためにあるんですよ!ほかにも北極星の仰角がわかれば現在地の緯度もわかります。今の時代そんな使い方する人は多分いませんけど。
suunto MC-2G 取り扱い説明書
まあ機能が多けりゃいいというわけでもなく、カプセル内に針がもう一本増えるわけですから方角の判読性に特に大きな影響を及ぼします。クリノメーター機能を使うかどうかは本当によくよく吟味してください。
取り扱いの注意
シルコンは精密機器です!
シルコンはプラ定規にコンパスのカプセルがついてるだけです。気を付けないとベースプレートの目盛りが傷つきやすいのもあるんですけど、特に注意が必要なのはカプセルの部分です。
標高の高い山に登るとシルコンのカプセルの中に気泡ができますよね?標高が変わると気圧が変わります。気圧が変わるとカプセル内の圧力も変動して中のオイルが膨らんだり縮んだりします。これに対応するためにシルコンのカプセルの壁はとても薄くできています。カプセルを指でギュッて押すと簡単に変形するくらいです。だから落としちゃダメです!ぶつけちゃダメです!ポケットのなかで圧迫しちゃうのもNG!踏んづけるなんてもってのほか!
カプセルにダメージが加わるとオイルが漏れます。実際はオイルが漏れるというよりはカプセルの中にでっかい気泡ができるって感じです。小さい気泡は特に問題ありませんが、大きい気泡は針の動きが妨げられて正常に機能しないので修理するか買い替える必要があります。ちなみに筆者のno.7↓は2年前くらいにオイル漏れで死にました。扱いには注意して下さい。
もうひとつ重要なのはコンパスは磁石なのでほかの磁石や電磁波を発生する機器、金属の塊から離しておきましょう。どんな磁石でも磁石そのものの磁力の影響で磁力が弱まります。また、針の逆転が起こることもあります。そのような場合はほかの磁石を使えば修復できます。まあ、あとは本当に古いシルコンだと針が腐食してオイルが茶色くなることもあるんですけどそこまでいったら買いなおしましょう苦笑。
上にも書きましたが、裏のバネが露出してるとゴミが入って動きが悪くなることがあります。この時はカプセルの裏の切り欠き部分から慎重にバネを抜くと分解できます。
カプセルの規格はだいたい統一されているのでこだわってる人だと別モデルのカプセルを移植したり、自分の用途にあわせて使いやすいようにベースプレートを自作しちゃう人もいます。
最後にちょっとおまけ。ベースプレートも傷がついたりしますので、気になる人は保護フィルムを張ってもいいでしょう。すこし曇った感じになりますが、読図中はそれほど気になりません。ちなみに丸い穴を切るのはコンパスカッターっていう秘密兵器を使うと簡単です。
ちなみにさっきから出てきてるこのシルバ no.3↑は75周年記念モデルです(無駄な自慢)。買おうとした時にたまたま限定モデルしか在庫残ってなかっただけなんです苦笑。今はもう80周年記念モデルが出てるんですね。。
オススメコンパス続き
ここまで読んでくれた人は上位モデルも気になっていることでしょう(多分)。というわけで上位モデル編。ちなみにこれより下は変態のエリアになります。シルバの上位モデルは最近、モデルチェンジで後継機種が民間用と軍用にはっきり分かれてしまったので軍用モデルの入手性はかなり悪化しました。
④シルコン上位モデル
クリノメーター、偏角補正機能、多種の目盛りとすべり止め付きの大型ベースプレート、機能いっぱい。シルバのエクスペディションはタイプ4の民間モデルの後継です。スントのM-3はGモデルとNHモデルで針以外にもベースプレートの表記やクリノメーター機能の有無など機能が結構違うので注意です。
・シルバ エクスペディション
・スント M-3 G
⑤ミラーコンパス上位モデル
④シルコン上位モデル↑のミラーコンパスバージョン。シルコンの中では一番高機能なモデルです。シルバのエクスペディションSはタイプ15の民間モデルとレンジャー515の後継です。
・シルバ エクスペディションS
・スント MC-2 G
⑥タイプ54
唯一無二の測量用プロトラクターコンパス。方位角測定に特化した特殊な軍用シルコンです。現行はタイプ55にモデルチェンジされたみたいですけどほぼ同じです。度数リングがミルのものが多く流通していて度のものを探すのがちょっと大変です。アマゾンだと高いなあ。アカリセンターさんが適正価格ってマジかよ?!
・シルバ タイプ54
⑦オリエンテーリングコンパス上位モデル
素早く北を向いたらピタッと止まって全くブレない超安定した針、視認性重視のシンプルデザイン。これを初めて見たときは感動しました。スントのAIMシリーズはARROWシリーズの後継です。シルバは何かと国内流通無くて実物見たことありませんが、ジェットシリーズも針の動きが良いと聞きますので一度実物見てみたいです。
・スント AIMシリーズ
アカリセンターさんシルバの取り扱いモデル増やして!
特にレンジャーS!!
(あと余裕あればジェットシリーズも)