ベンチメイド コンテゴ レビュー

キャプテンアメリカ専用 May.15,2018


今回もAGECアウトドアにアクセスしていただきありがとうございます。サイト管理人の友人Sです。

B2がナイフを何本か売っ払うということで売却前に簡易レビューをします。あくまでも簡易レビューなので入念なテストはしておりません。

知人がヤフオクで出品してますので興味ある方は下のリンクをチェックしてみてください。

購入に興味がある方はこちらをクリック(ヤフオク)

売れました。ありがとうございました。

 

 

まず、読み方。日本語のカタカナ表記がコンテゴなんですね。

アメリカ人が英語読みするとコンティーゴゥってなるんですけど、そう読むと怒られます。

ラテン語なので正しくはコンテェーゴです。今回はなんと日本人の読み方が正しい笑!

ま、通じりゃなんでもいいんですけど。

 

で、contegoの意味なんですが、“盾”です。って言ったらやっぱりキャプテンアメリカでしょ!

ちょっと想像してみてください。キャプテンアメリカのポケットからこのナイフが出てきたらメッチャカッコよくないですか?

 

 

Benchmade 810Contego

全長:約238㎜
刃渡り:約102㎜
刃厚:約4.0㎜
ハンドル厚:約13.7㎜
鋼材:CPM-M4(HRc62~64)
ハンドル材:G10
ロック:アクシスロック
フィニッシュ:グレーセラコート
重量:165g
デザイナー:Warren Osborne

オズボーンさん、こないだ亡くなりましたね、ってもう2年以上前か!

ご冥福お祈り申し上げます。

オズボーン氏のデザインなのでパッと見940に似てますが、

こいつ、いかついんですよね。

 

これは単純に見た目の話をしているだけではなく、実際に持って触っていじっているとまるで刃渡り4.5~5インチのフォルダーを触ってるように感じます。でも他の4インチクラスのフォルダーを隣に並べてみるとあら不思議、実はブレードは4インチしかありません。まあ、4インチでも十分デカいんですけど。

 

もちろん見た目もイカツイのですが、十中八九このハンドルのせいです。ハンドルの外周のいたるところにジンピング、アグレッシヴなハンドルテクスチャ、これぞタクティカルフォルダーって主張してるハンドルで、見た目通り手に食いついて滑りません。ファクトリーナイフってG10をそのまんま貼っ付けてるだけのパターンが多いんですけど、コンテゴの場合は削って手を加えているのが良いなと思いました。平面の部分も普通はG10が材料として最初から付いているテクスチャをそのまんま無加工で使うことが多くて実用面では問題なく機能します。でもコンテゴの場合は平面部分ですら特徴的なテクスチャに削りなおされています。ただ、ハンドルを削って個性的にしたのは評価するんですけど、ハンドルの角が立っているので少し面取りした方がいいかもです。

そして、実際にすっごく頑丈です。とにかく耐久性重視で作られています。頑丈にしたかわりに重さが嵩んじゃいました。同じ4インチクラスで見ても、体重が最強クレイジースペックの2倍弱もあるデブです。なんかむしろこっちの方がスティーヴ・オースティンのイメージに合ってると思います笑。こんだけ重いと普通なら、フィクストを選びますよね。

 

厚さが4㎜もある分厚いCPM-M4ブレード。値段に響いてますね。CPM-M4を是非とも使ってみたかったのですが、今回この個体はほぼ新品の状態で売却するので残念でした。先っぽの方までブレード厚が維持されていてかなり強いポイントになっています。皆さんわかってると思いますが、M4は錆びやすいのでDLC等ではなくセラコートです。

さらにハンドル後端まで伸びるライナー。一応軽量化のために肉抜きされているのは評価します。そして、間に挟み込まれたジュラルミン系かと思われるバックスペーサー。G10+ライナー+金属製バックスペーサーという、かかってこい横荷重!と言わんばかりのハンドル構造。フォルダーで横方向の負荷に耐える構造を追求するとどうしても重さが嵩んでフォルダーの良さを殺してしまうので適切に妥協しているケースが多いのですが、コンテゴは良くも悪くも果敢に挑んでいます。

 

さて、レビューをこのまま続けていっても良いんですけど、
アクシスロックだね!とか、
ガラスブレーカーがあるね!とか、
ディープキャリークリップだね!とか、
あとは見た目でわかる細かいことをグダグダ言う羽目になると思うので、
省 略

その前に見えない部分の話を片付けておきましょう。

・ブレードセンタリングはパーフェクト
・ガタツキは横方向は皆無、縦方向はわずかに有り
・ブレード重量の影響かブレードリテンションは弱め

アクションもトゥルントゥルンで良いですしその辺はさすがベンチメイドクオリティです。縦方向のガタツキに関しては前オーナーがどっかにぶつけちゃったのか初期不良なのかちょっとわかりません。多分この個体だけだと思います

 

 

で、コンテゴについて一番言いたいのはこれ。

コンテゴは素材や作りはプレミアムなナイフなので趣味で買う人も多いと思います。それはそれでいいのですが一応アウトドアのサイトなので実用面も見ていきましょう。

趣味でコンテゴを買う人には関係ない話ですが、装備システムの観点から言えば、実用においてコンテゴが辛うじてまだ評価できる理由はたったひとつです。

耐久性と強度が同程度のフィクストと比較した時にまだコンテゴの方が軽いから(多分)

コンテゴは軽量さを棄ててでも強度と耐久性をとっています。なので下手すりゃ軽量化に振ってるその辺のフィクストよりも頑丈かもしれません。そう考えるとまだフォルダーとして軽量コンパクトのメリットはあるかもしれません。技術進歩によって今後もっと軽量高強度なフィクストが開発されればコンテゴの実用的な意味での存在意義は消えてしまいます。

でもコンテゴを検討するほどナイフを積極的に使う想定のシステムなら、普通は素直にフィクストを選ぶもんですよね

※は?こいつ何言ってんだ?ってなった人はこっちの記事でちゃんと説明してますので併せてご覧ください

 

いろいろ言っといて自分でもちょっと意外ですが、このナイフが地味に気に入りました。アウトドアには絶対持っていきたくありませんが、普段使いではこういうマッスルなナイフも時には良いなと感じました。

このゴツさ、厳つさ、頑丈さ。やっぱりキャプテンアメリカでしょ!

ナイフに負けないようにちゃんと筋トレしよ笑。

独断と偏見に満ちた総合評価:75/100

 

 

それにしてもなんで蝶々さんも蜘蛛さんもディープキャリークリップを標準採用にしないんでしょうね??
コンテゴのクリップを剛性向上のためにちょっとだけ短くして標準採用にすれば良いのに。

ABOUTこの記事をかいた人

ストイックに理詰めで装備システムを構築する実用主義者。ponkyがデザイナーならSはエンジニア(B2は中間でバランス良い)。Sからすれば実用性第一で見た目は二の次のようだ。体力はないが、読図やロープワークは超得意。
イギリス生まれなのにアメリカ英語しか使えない日本育ち。