PKが残した想い May.17,2018
サイト管理人の友人Sです。最近記事が上手く進まなくて投稿が少ないのでちと簡易更新です。
シュアファイアってメーカーはフラッシュライトメーカーにしては商品開発に恐ろしく長い時間をかけます。発表されてから発売が2年後なんて日常茶飯事です。というか、カタログに載ってそれが実際に発売されればラッキー♪って感じで、計画がそのままポシャって商品化されないといったこともよくあります。
んなわけで今回は本当は実現してほしかったなと思う幻の計画5選です!
※どれも商品化されていません。あってもプロトタイプが僅かに存在するだけです。
目次
M2D・C2D Digital Centurion(2002年)
2002 surefire catalog
幻のシュアファイア計画の話になるとまず出てくるのはこいつでしょう。
名前からもわかる通り、あの有名なC2・M2センチュリオンがベースになっています。
一般的なキセノンライトというのは電球が電池に直でつながっています。電池が消耗してくると段々明るさが落ちてきます。
今のフラッシュライトは明るさをできるだけ一定に維持するためにコンバータというのがついていますが、それを一番最初にやろうとしたのがこのC2DとM2Dです。(※もっと厳密に言えば狙った明るさを出すためと言った方が正しいかもしれませんが、今回は深く突っ込みません)
フラッシュライトの歴史で非常に重要な意味を持つ1ページです。
最終的にどうなったかと言いますと、その頃同時並行でDigital Fusion SeriesとしてE2eエグゼキュティブエリートをベースに1つのライトの開発が進んでいました。A2 Aviatorっていう聞き覚えのある名前ですが、E系ベースだったので見慣れない細いシルエットでした。
2002 surefire catalog
翌年、そのヒョロいA2とM2Dが統合されてあの有名な名作、A2 Aviatorとして商品化されました。
MVG 1(2011年)
2011 surefire catalog
巨大なターボヘッドから2000lmの爆光を放つウェポンライト。なんと重量1.42㎏!もはや意味が分かんないです。
時代も時代だったので最初HIDかと思ったのですが、LEDとのことです(絶句)。多分ルミナスSST-90を使う予定だったのかな?
今でこそ2000lmなんて普通ですが、2011年の時点でLEDで2000lmって言ったら相当頭おかしいです。だって当時の2000lmクラスのLEDライトって言ったらオーライトのSR90とかですよ?企画会議でなにがあった笑。
こんなバケモンがなぜカタログに載ったのか。大いなる謎である。
S.A.L.(2012年)
2012 surefire catalog
汎用多目的ライトとして開発されたSAL。使用電池がAAってあたりからしても、恐らくはストリームライトのサイドワインダーの競合として開発されていたモデルかと思います。それにしても最高出力が500lmとこのジャンルの中ではずばぬけて高い出力です。
A2を彷彿とさせるヘッドがマニア心をついてきます。当時、個人的にすごく思ったのは、
これをリチウム電池駆動にしてヘッデン化してくれ!
そしたら買ったぞ!
UA2 OPTIMUS(2008年)
2008 surefire catalog
これ、可変照射角なんですよ!
シュアファイアとしては非常に大胆な試みだったと思います。
可変照射角は常にビームパターンの問題が出ますが、シュアファイアがどういう答えを出すか個人的にすごく気になりました。
で多分、ビームパターン問題を解決できずに開発が行き詰って計画がポシャったのではないかと思います苦笑。
可変照射角なんてタクティカルライトじゃねえ!
それがシュアファイアの答えでした笑。
UAR Aviator(2011年)
2011 surefire catalog
UNR Comanderの姉妹機として開発されていたモデルです。
これ、別に説明しなくてもA2の功績を知ってる人が見れば納得ですよね??
なお、UNRに一本化されて死亡。
最後に
いかがだったでしょうか?
気付いた人もいるかと思いますが、2011年から2012年ごろにかけてが幻計画の黄金期です笑。
それには理由があって、2013年にPK氏がシュアファイアを去ったからです。
それでたくさんの計画がつぶれたのです。
今回取り上げたもの以外にも頓挫した計画がたくさんあります。
これは実現してほしかった!というのが皆さんもありましたら是非ツイッターなどで教えてください!
【追記May.19,2018】
ツイートありがとうございます。すいません、勝手に紹介させていただきます。
LX1なんか実現していたら欲しかったろうなーと思います pic.twitter.com/E3NabaRdv6
— ライト好き (@micro_SDHC) May 17, 2018